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 都市における重要な課題の一つは、いかに安全で安心して住み続けられる空間を実現するかである。大都市における震災への対処は多くの都市で緊急かつ重要な課題であり、安全で防災性の高い都市の実現が要望されている。また、地球環境問題には総体としてのエネルギー消費を減少させるために長寿命の建築物を実現し、材料・施工・運用・維持・解体の全段階でリサイクル、省エネルギーに配慮しなければならず、その対策は急務である。さらに、人が長く住み続けるためには、健全なコミュニティの存在と維持が必要である。

 本研究施設は、文部科学省学術フロンティア推進事業「環境・防災都市に関する研究」の研究拠点として整備された施設である。「建築学,土木工学,機械工学」の構築工学の世界に、地球システムの永続的維持から重要な3R(リサイクル・リユース・リデュース)の新しい枠組みに則した技術究明と開発を行うことを目的とした施設である。